真・女神転生3 NOCTURNE
作品紹介 2004.02.01更新
キャラクター紹介 2004.09.26更新
発売前シークレットイベントMAGATEN DEVILION 2003.02.01更新


 ■作品紹介

真・女神転生3 NOCTURNE

発売:2003年1月20
対応ハード:プレイステーション2
価格:通常版:7800円
   デラックスパック版:12800円


 実に8年ぶりの真・女神転生『本編』となる今作だが、真1・真2とは直接の繋がりはない。
■主人公自身の悪魔化により、他の悪魔と会話が成立可能(これまで『女神転生』の代名詞ともなっていた『悪魔召喚プログラム』や、コンピュータを使って悪魔を制御するという設定の廃止)
■シジマ・ヨスガ・ムスビといった『コトワリ』の導入(『真』の代名詞だったロウ・カオス・ニュートラルという属性の廃止)
■主人公を含めた全てをポリゴンで表示、視点の切り替えも可能(疑似3D画面による主観からの変更)
■マガタマを装備する事で、攻守を担う(武器や防具を装備するというシステムの廃止)
■弱点をつきつかれる事で攻守が切り替るプレスターンの導入(複数攻撃も可能なターン制の廃止)
■カグツチの満ち欠けによる変化(従来の月齢に相当)
 
…といった大幅な変更がされた。従来からのメガテンファンには、その変貌ぶりに戸惑う者も多い。

 主人公たちが担任教師の見舞いで訪れた病院に人の気配はなく、地下で異形のモノに襲われた主人公を助け出した教師も『東京受胎』を起こして自ら新たな世界の礎になるという。彼女の、生き延びて会いに来てという言葉と共に『東京受胎』は起こり、マガタマ(禍魂)によって悪魔へと変貌した主人公は、世界の礎となる『コトワリ(理)』とその糧となる『マガツヒ(禍火)』を求める悪魔たちの争う『ボルテクス化』した東京を彷徨う事となる。


真・女神転生3 NOCTURNE マニアクス

発売:2004年1月29
対応ハード:プレイステーション2
価格:通常版:5800円

 ほぼ前作から1年後に発売された。無印のストーリーに、アマラを照らす光をともす燭台『メノラー』を集めたり、メノラーを持つ魔人たちとの戦いやアマラ深界の探索などの新要素が加わった『完全版』。ノーマルとハードの2つのモードと、次回の女神転生新作の予告ムービーが楽しめる。
 魔人の中には、カプコンの『デビルメイクライ』の主人公ダンテも含まれており、他の魔人たちと同様、主人公が持つメノラーを求めて戦いを挑んでくる。





 キャラクター紹介
〜多分に妄想が混じったキャラクター紹介〜
 主人公
 発光イレズミ
 東京都内の男子高校生。
 入院している担任教師を見舞うために新宿衛生病院を訪れた事で、東京受胎の惨禍から逃れ、喪服を着た子供と老婆の手で強制的に与えられたマガタマ(禍魂)によって悪魔へと変貌を遂げる。世界を作らんとするコトワリ同士の争いが満ちるボルテクス(異界)化した東京を、己自身と仲魔たる悪魔たちの力によってかき分け切り開き、彷徨いながら世界の行く末を見極める事となる。
 ボルテクス東京では悪魔からも他の魂からも、悪魔でもヒトでもない存在として『人修羅』と呼ばれる。悪魔としての種族名は『魔人』だが、マガタマや自身の成長によって変化を起こす。
 『マニアクス』では、車椅子の老人から『メノラー』奪還を依頼され、創世よりもメノラーを追う事で新たな生を受ける。
 高尾 裕子
 ガクガクガク
 主人公たちの担任教師。勉強などには厳しいが自主性も尊重する自由主義で、生徒たちの人気は高いらしい。世界と未来への希望を教えることで尊敬を集める一方で、自立を謳いながら己は救いを求めて精神的に自立できず、絶望に対しては言葉で力づけ煽るだけで救うことなどできない自分に幻滅している。そんな時に『ガイア教』の氷川と『ミロク教典』に出会い、世界の滅びと再生の思想に触れ、巫女となる。氷川が解釈したミロク教典が、この世界がアマラ宇宙に浮かぶ幾つもの世界の一つに過ぎず、滅びと再生を繰返しているとするものだったなら、いつかは必ず引き起こされる世界の転生を促すことでそれぞれに救いをもたらす創世そのものに救いを見い出したのかもしれない。
 病名はわからないが新宿衛生病院に入院しており、主人公たちが訪問するのを待っていた。東京受胎のための触媒となり、またボルテクス化した世界ではマガツヒを集める触媒として氷川に利用されるが、これらは彼女自身が願った結果でもある。主人公に助け出された後にアラディア神をその身に降ろし、創世しようとするが、己が救いや自由を求めていること事体が偽りにすぎないと氷川によって看過される。
 橘 千晶
 俺様お嬢様
 東京都内の女子高校生で、主人公のクラスメイト。上流家庭の生まれのお嬢様だが、上昇思考が強いだけでなく周りの者を見下す傾向もある。
 入院している担任教師を主人公らと共に見舞う(本人は見舞いよりも進路相談が目的だったらしいが)ために新宿衛生病院を訪れた事で、東京受胎の惨禍から逃れる。生物が滅び去り悪魔が跋扈する変わり果てた東京に絶望するが、己が生き残った理由を選ばれた特別な存在であるからだと自分を納得させ、力に屈服したからこそ力を求め、最も優れた者だけが生きる『ヨスガ』のコトワリを啓く。
 新田 勇
 帽子が本体
 東京都内の男子高校生で、主人公のクラスメイト。ファッションに懲っているお調子者という反面、実は周りからの目を人一倍気にしている。高尾裕子のファンを自称しているが、彼女が主人公を特別視していることに気付いていながら、『マニアクス』では主人公の服装の世話まで焼いてくれる。
 入院している担任教師を見舞うために新宿衛生病院を訪れた事で、東京受胎の惨禍から逃れる。悪魔に捕われて嬲られたためなのか、アマラで何かを見たのか、マガツヒの毒気にあてられたせいなのかはわからないが、主人公だけでなく己の身の危険を顧みずに助けようとしていた裕子にさえ関心を失い、アマラ経絡に引き蘢り、自己完結し他には一切干渉しない『ムスビ』のコトワリを啓く。
 氷川
 Mハ…
 通信会社サイバースの技術主任。カルト『ガイア教』の幹部でもあるが、その中でもかなりの異端で、周りのガイア教徒からは危険視もされていた。事実、目的のためなら仲間であるはずのガイア教徒を悪魔に襲わせたり、人類全てを東京受胎のための生贄にする事もいとわなかった。また、東京受胎以前から悪魔を使役していたところを考えるに、彼自身が悪魔召喚師(身につけている数珠がCOMP?)であるようだ。元の世界では黒い噂も取りざたされる注目の人物だったが、女子高生には「格好いい」とも評判だった。
 世界は全てを内包するゆえに一つであり、人も自己を捨て一つであれば悲しみも喜びもない平安が訪れるはずだとして静寂を願い、汎神論の極地である『シジマ』のコトワリを啓く。世界の転生を目論んで巫女たる高尾裕子を触媒として東京受胎を引き起こし、ボルテクス化東京では堕天使を中心に構成される『ニヒロ機構』の頭として、創世を行うためのマガツヒを集める。
 聖 丈二
 鱗
 アメリカ帰りのフリージャーナリスト。現在はオカルト雑誌『月刊 妖(あやかし)』でカルト『ガイア教』関連の記事を寄せている。記事絡みで、ガイア教に深く関わっているらしい氷川を追っており、氷川の部屋でアマラ車も目撃していた。
 ガイア教と繋がっていると噂される東京衛生病院へ向かう途中で東京受胎に巻き込まれるが、なぜか気がついた時には病院の一室にいた。主人公と再会してからは、アマラ車を使って行動を指示したり、世界の謎を解く一役を担ってくれる。が、アマラ車を通して世界を知り過ぎたためか、負の感情から生まれるというマガツヒの毒気にあてられたのか、次第に創世を目論む一人として変貌していく。

 マニアクスにて、実は受胎時に病院の外にいた人間として例外にもれず死んでおり、ボルテクス界での彼はマネカタの体に以前の記憶のまま魂が入り込んだモノだったことが示される。故に、人間ではない彼にはどんなに願ってもコトワリを啓けない。
 すべき事をしなかった(人修羅だったのに、創世をしなかった?)ために神の呪を受けており、無限に生まれるアマラ宇宙の全ての世界で見聞きし記していかなくてはならない魂となっていた。故に東京受胎でも創世を見届けるためにマネカタとなってもなお、世界を知り尽し書き連ねるという欲求に駆られていた。永遠に世界の観察者であって、世界を成す事はない、それが彼にかけられた呪である。
 フトミミ
 太耳
 マネカタ(真似形)の1人だが他のマネカタにはない知性を見せ、未来を見る力でマネカタたちを導く指導者。主人公がボルテクス化する前の人間であり、マガツヒを内にたたえる悪魔である事を知っている。マネカタたちが怯えることなく平和に暮らせる、全てがマネカタとして平等な存在となる世界を求めてコトワリを啓こうとしたため、強き者だけが生き残るべきだとするコトワリのヨスガと対立する。
 『マニアクス』において、フトミミを形成しているのは他人から慕われたいという羨望や憧憬といったマガツヒからだと提示される。

 神の手によって赤土から作られた人間に対し、悪魔の手によって汚泥から作られたのがマネカタ。負の感情から生まれるマガツヒを効率良く生産させるための生きた工場として人間の代りに作られた生まれながらの奴隷だが、負の感情を生み出すために必要な反抗心等も与えられており、悪魔へ完全に従属しているわけではない。
 赤い血もしくはマガツヒを流し、皮膚と肉を持ち、性別・年齢なども色々とあるように見えるが、それらが本当に違うのか、初めからそのような形に模倣して作られただけなのかはわからない。フトミミ、サカハギ、ガラクタ集め、ジャンクショップのオカマネカタといったイレギュラーな存在も、単にそう作られただけなのかもしれない。が、もしそれらが自ら沸き起こった個性の発現、まだ幼くはあるが自分の世界を求める魂の誕生であるならば、将来的には世界を成す事もできるかもしれない。
 サカハギ
 デスマスク
 マネカタ(真似形)の1人。己を支配しようとする悪魔を嫌うと同時に、悪魔に従属もしくは反抗心を持ちながらも自ら動く事はない、力を持つことを諦めている同族のマネカタ達を嫌悪している。
 他のマネカタたちを殺して皮を剥ぐ事でマガツヒを集め、マガツヒの力で悪魔を自分に従属させようとしている。マネカタの和に逆らい乱す者として同族から忌み嫌われている事が、『サカハギ(逆剥ぎ?)』という独自の名前の由縁と思われる。
 『マニアクス』において、サカハギを形成しているのは復讐を許さない社会や己に対する怒りや嫌悪といったマガツヒからだと提示される。  
 ガラクタ集め
 オサツ
 マネカタ(真似形)の1人。銀座大地下道に住み、人間が使っていた様々な品物を集める事を趣味としている。ガラクタを求めて、危険な池袋にまで足を運ぶこともあるほど。独り言の多い『変なヤツ』だが気立ては良く、他のマネカタからもいい奴として一目置かれる存在である。一般のマネカタたちは『仲魔』という概念を理解しないが、ガラクタ集めは主人公の仲魔となって世界を見てまわる夢を語ることからしても、他の者たちとは一線を画している。
 アサクサに居住を移してからは、趣味を高じさせて念願のジャンクショップを構えるようになる。
 ここでは便宜上『ガラクタ集め』と称したが、ゲーム内では名前を与えられていない。
 トール
 雷神
 魔神トール。 マントラ軍の実質的な指導者で、イケブクロでは裁判官と刑の執行者を兼ねてもいる。
 欲望赴くままに暴れるだけの烏合の衆だったマントラ軍を統括し、組織化した。生きる力を持たぬ者には容赦ないが、力あるものには敬意を払う。カリスマと実力を兼ね備えているが、他の悪魔たちからは気難しい、生真面目な性格だと思われている。
 『真・女神転生』では東京に神の裁きをもたらす使者として登場、その化身も『デビルサマナー』では心不全で亡くなっている。鬼神や魔神として『旧約女神転生』『真・女神転生2』『If...』等にも登場している。
 ゴズテンノウ
 空虚
 イケブクロに本拠地を置くマントラ軍の頭領で、強大な力を持って仲魔たちに分け与える。 感情が渦をまく世界であるべきとし、力あるものが支配する弱肉強食の世界を目指すも、空っぽの人形に過ぎない体に捕われて自ら動く事はできない。 感情を無くす事で平安を求めようとするコトワリであるシジマとは対立している。 
 『女神異聞録ペルソナ』のペルソナとして登場。ゴズテンノウと同一視されるスサノオとしては『デビルサマナー』にイベント悪魔として、その他『旧約女神転生』『真・女神転生2』『ペルソナ2』等に頻出している。
 子供
 ぼっちゃま
 喪服姿で主人公の前に現れる、まだ幼い姿をした金髪碧眼の少年。自らはほとんど話さず、共に現れる老婆が彼の言葉を伝える。東京受胎前、受胎後とその後にも現れるあたりからも、人間ではないことがわかる。
 マガタマを主人公に与え、悪魔化させた張本人。主人公が悪魔として苦しんで生き抜き、各コトワリに味方し潰して、世界を作り壊す様を見せて楽しませろという。
 作品内で直接語られることはない(無印)がその正体は、このボルテクス界における魔王ルシファーの分霊の一つだと推測される。
 ルシファーは『デビルサマナー』シリーズを除くほとんどの作品に出演している。ルイ・サイファー名義では『真・女神転生』『真・女神転生2』に出ている。ルイが出ていることが、『真』本編たる定義なのか?
 老婆
 ばあや
 金髪の少年を手にひき、顔をベールで隠した喪服姿で主人公の前に現れる老婆。少年の言葉を伝え、マガタマを主人公に与える手助けをした。受胎後にも現れ、異形の神々の事を知る様子からも、人間ではないようだ。
  正体はわからない。無印のデバックモードではゴモリーと表示されるため、正体は前作でルシファーに仕える悪魔として登場した堕天使ゴモリーではないかとする説もある。が、没イベントも収録されているほどなので、ただの仮称でしかない可能性も…。
 車椅子の老人
 スティーブンにあらず
 『マニアクス』にて、喪服の淑女を従わせて車椅子に乗る金髪の老人。盲ているという表現なのか、稀に見せる瞳に色はない。自らはほとんど話さず、共に現れる淑女が彼の言葉を伝えるが、頭に直接話し掛けるかのような声で語りかけてくることも。
 ボルテクス化した東京で彷徨う主人公を『アマラ深海』に誘い、『魔人』たちに奪われたという『メノラー』の奪還を依頼してくるが、すぐにもその依頼は別の目的のためのまやかしに過ぎないと知れる。
 その正体は、このアマラ深界における魔王ルシファーの分霊の一つだと推測され、金髪の子供と車椅子の老人が合わさって、初めてルシファーが姿をあらわす。
 ルシファーは『デビルサマナー』シリーズを除くほとんどの作品に出演しし、ルイ・サイファー名義では『真・女神転生』『真・女神転生2』に出ている。ルイが出ていることが、『真』本編たる定義なのか?
 喪服の淑女
 腕組
 『マニアクス』にて、車椅子の老人に従い、顔をベールで隠した喪服姿で主人公の前に現れるまだ若そうな女。老人の言葉を伝え、また主人公の様々な疑問に答える。受胎前の高尾裕子が語ったように。また、仕種、言葉の節々も高尾を思わせる。
  が、正体は明確には語られない。もしかしたら車椅子の老人の、主人公を騙すためのさらなる分霊に過ぎなかったのかもしれない。

 妄想語り(以下反転)
 淑女も老婆も高尾裕子も、それぞれがアラディアの分霊だと思えば辻褄が合うのではと思っていたり。原作DDSだと神とその転生した人間は完全に別人格だから、他の分霊(人・神格)を蔑む事も怖れることも、煽動することもできそうだしさー。
 ダンテ
 スタイリッシュ
 『マニアクス』における魔人の一人だが、ボルテクス化以前から人間世界で便利屋を営んでいたため、受胎前の東京にも姿をあらわしている。銀髪長身に全身真っ赤な出で立ちの上、2丁の拳銃を携えて巨大な剣も背中に背負っているため、相当目立ったはずだ。ボルテクス東京でも銃刀法違反だ。かなり口は悪く、ノリは軽い。裏表同じコインを持ち歩いている。派手なアクションが好きなようで、レベル99を超える仲魔でも瀕死の重傷を負うサンシャイン60からの飛び下りでも、彼は一人で傷一つ負わない。
 車椅子の老人から『メノラー』奪還と他の魔人の抹殺を依頼され、魔人である主人公を付け狙う。

 『デビル・メイ・クライ』という他社(カプコン)製のアクションゲームの主人公。悪魔と人間の混血、らしい。DMCはプレイしていないので本来の設定はわかりません。




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